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The Last Day of Winter ( 真壁一家 )
「ただいま」

「おかえりなさ~い!!!」

俊がドアを開けると
飼い主を待つ犬のごとく
3匹、いや3人が満面の笑顔で出迎えた。

3人が出迎えるのは別に今日に限ったことではないのだが、
まるで尻尾をふった犬のような
あのはち切れんばかりの笑顔で出迎えるのは
何か魂胆があるからだ・・・

俊は荷物を蘭世に預けると、そっと耳打ちをした。

「今日って何の日だっけ???」

フ~ッとため息をつかれつつ、
「節分よ。せ・つ・ぶ・ん。
相変わらずなんだから・・・」

「そう言えばそうか。」

「愛良がね、幼稚園で鬼のお面を作ってきたの。

それを見た卓が豆まきをしたいって、二人して首を長くして待ってたのよ。」

(いや、待ってたのはお前もだろ。)

「もしかして、俺が鬼か?」

「あらっ?相変わらずそういう勘は鋭いのね。

と言うわけでよ・ろ・し・く」

と、愛良が作ったと言うお面を手渡され、
愛妻はさっさとキッチンに行ってしまった・・・

(マジかよ。幼稚園の時にお面を作ったくらいしか記憶に無いぞ。
豆まきなんてしたことないしなぁ。)


ちょっと憂鬱になりつつも
おいしそうな匂いにつられリビングに入ってきたら
太巻きにイワシの塩焼きなどなど
節分らしい料理がテーブルの上に並んでいた。

それをすきっ腹に入れて、
家族全員が満足したころ
「じゃあ、あなた、お願いしますね。」
と言う蘭世の催促。

仕方なくお面を被ってみると、早速
「おには~そとぉ~、ふくは~うちぃ~」
と子供たちの掛け声と足音が。

とりあえずよくはわからないながらも逃げていたら
子供たちは全部屋豆まきを終了して
満足したらしい・・・

俺はジムの後に更に運動をして
ちょっと疲れてしまったが・・・


ふと気づくとアイツがコーヒーを持ってきてくれた。

「お疲れ様。ありがとう」

「いや、俺は豆まきしたことなかったからなぁ。
それなりに楽しかったよ。」

「フフッ。福がたくさんくるといいわね。」

と満足げなアイツを見ながら
俺はお前がいればいつでも福に囲まれてんだよ
と思いながら、口にはできなかった・・・





作者談

今日は節分ですね。

明日から春が訪れるのでしょうか…?

皆様に福がたくさん訪れますように
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[2015/02/03 13:57] | ときめきトゥナイト (第3部) | コメント(0)
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プロフィール

poohfrozen

Author:poohfrozen
まず初めに二次小説のそれぞれの原作の出版社様、原作者様とは一切関係ございません。

私が個人的に読んでいる漫画の二次小説を少しずつ披露できればと思っています。
(恋愛ものがほとんどです。原作が恋愛ものでなくても恋愛部分のみをピックアップした二次小説になると思います。)

非常に下手だと思いますが、お付き合い頂ければ幸いです。

実親が非常に厳しく、漫画を触らせてくれなかったため
少し漫画に触れたのが高校生、
漫画にまともに初めて向き合えたのが
大学で一人暮らしを始めてからなので
同世代の人たちと比べるとずいぶんと遅れ気味な感じです。

原作を私なりに読んでの私なりのイメージを壊さないような二次小説を書いていく予定です。

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