ドタバタした感じはあったが、
何とかアイツにプロポーズをしたのが
去年のアイツの誕生日。
その後少しずつ結婚へ進んでいったが、
ボクシングの世界チャンピオンへの挑戦権を得て、
年末にベルトを賭ける試合が組まれた頃から
俺の周りが忙しくなった。
それでもといわゆるラブラブな婚約時代を過ごしていたが、
さすがにクリスマスは調整と減量で会うことすらままならなかった・・・
アイツも言いたいことはあったのだろうが、
俺には何も言ってこなかった。
で、無事にベルトを奪取し、
世界チャンピオンになって
やっと婚約時代をって思った俺がバカだった。
取材はもちろんのこと
やたらとファンかストーカーか
よくわからない女どもが周りをうろつくようになったんだ・・・
結婚式まで後2ヶ月と言うのに
その式の準備はすっかりアイツ任せ。
かろうじて俺のタキシードと
アイツのウエディングドレスは二人で決められたけれど
それ以外は毎夜に電話で聞くアイツの報告のみ。
さすがにこれじゃマズいだろうとは思っていたが、
そうはいっても毎日うるさい女どもを巻くのに精いっぱいな俺に
アイツの気持ちときちんと向き合うことはできなかったんだ。
ただアイツが
(寂しすぎて死んじゃう!!!)
と大声(?)で叫んで(?)くるから
こりゃあアカンと焦って
ジムに頼み込んで今度の水曜日に休みをもらった。
で、デートの約束を取り付けた。
江藤、
俺も寂しすぎて死んでしまいそうだから
今度のデートは最高の1日にしようぜ!!!
作者談
たまには俊にも寂しがってももらいましょう。
もちろんポーカーフェイスで。
楽しいデートになればいいな
追記:他の私の二次小説に合わせた都合で一部訂正しました。
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